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フェルナンド・ソルは私のお気に入りの作曲家だ。小学6年の時に「月光」を初めて聴いた時からである。目についた楽譜、書籍は可能な限り手に入れたはず。生誕200年記念にあたる1978年は凄かった。ジェファリによる伝記、作品全集の登場、ジェファリがソルの伝記を語りながらソルの音楽が聞けたLP、そして肖像のポスター(記憶では1ドルだったかな)の発売。伝記を一晩で読破し、疑問点をジェファリに送ったこと。それが縁での文通、そして研究家マターニャ・オフィーとの交友。頓挫したソル教本日本語版の顛末……。
あれから四半世紀が過ぎ去った。その後、コンピュター業界に就職し、ギターを弾く暇がないほど忙しかった時期、総務部に移り時間がたっぷりあった時期、結婚のためにギターどころではなくなった(?)時期、ギター専門雑誌会社へ転職し仕事という立場でギターに接した時期、いずれの時期においても頭に常駐していたのは、ソルのこと。
伝記的記録はあまりに少ないが、断片的に残るソルの情熱を見つければ見つけるほど、彼の人生の全貌が知りたい欲求にかられる。ギター作品はファクシミリ全集、新規浄書による全集の刊行により渇きはかなりいやされたが、それに反比例するかのようにギター作品以外についての興味が増大したのも事実である。
文章でも書き列ねていこうかとも思ったが、あまりに微細になりそうな予感をおぼえ、とりあえず、最近増えているソルのギター作品以外の楽譜、録音を紹介することにした。
(2004年4月9日 菅原 潤)
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