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ついにレゴンディの新発見の作品が出版されました。
レゴンディは高度な技術とそれを前提にした難易度の高い作品、そしてギターでは数少ないロマン派の薫り高い作品を書いている。しかし、残念なことに現代まで伝えられた作品は6曲しかない。《ノクターン「夢」op.19》《村の祭りop.20》《変奏曲第1番op.21》《変奏曲第2番op.22》《序奏とカプリスop.23》、そして《10の練習曲》である。
ところが近年、1993年に亡くなったウィーンのギタリスト、カール・シャイトの蔵譜(現在ウィーン音楽大学が所蔵)から、レゴンディのこれまで知られていなかった2曲が発見された。《ベッリーニの主題による変奏曲》《タールベルクのドン・ジョバンニ幻想曲》である。プラッテン夫人(1821-1895)、レゴンディ(1822-1872)と親交のあったギター愛好家ジョシア・アンドリュー・ハドルストン(1799-1865)がプラッテン夫人のために写譜した1冊から発見されている。このハドルストン手稿譜の発見により色々な新事実が明らかになっているが、それらについては発表を待ちたい。
さて、その2曲の中の変奏曲が今回紹介する楽譜である。手稿譜に記されたタイトルは「ベッリーニのオペラ“カプレーティとモンテッキ”による変奏曲」。そしてダブリンの女生徒ドノバン嬢への献呈文がついている。日付は1845年。 主題は、1830年に初演されたベッリーニのオペラ「カプレーティとモンテッキ」のロメオのアリア「彼女を愛す」。レゴンディ自身、1850年代にコンサートで演奏したことが知られている。序奏、テーマ、4つの変奏、そしてプレストのコーダからなっている。これまで知られている2曲のレゴンディの変奏曲(op.21,22)ほどの難曲ではないが、いかにもレゴンディらしい作品である(簡単だという意味ではありません)。
新発見の残る1作品《タールベルクのドン・ジョバンニ幻想曲》。タイトルから、リストと並ぶピアノの名手だったタールベルク(1812-1871)の「モーツァルトのオペラ「ドン・ジョヴァンニ」に基づく幻想曲」をギターに編曲したものと想像できるが、出版予定については不明である。早く出してほしいものだ。
さて、新発見「ベッリーニによる変奏曲」、初演は昨年秋にスタンリー・イエーツがロンドンで行なった。日本初演は来たる4/20宮下祥子リサイタルで行なわれる。
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