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Reported by Sakie Nomoto ウーゴ・ヘレール/初来日コンサート 文/野本紗紀恵、写真/T ![]() 繊細であり、パワフルな演奏 演奏にはその人柄がにじみ出るものであると強く実感させられた演奏会であった。2004年10月17日(日)に行われたウーゴ・ヘレール初来日コンサートである。ウーゴ・ヘレール氏は1961年アルゼンチン生まれ。ブエノスアイレス音楽院、パリ国立音楽院を経て現在スペイン・サラマンカ音楽院で教鞭をとる傍ら、世界各地で演奏を行っている。前日の食事会では、非常に繊細な優しい方だという印象を持った。こちらが気を遣わなければいけない立場なのに、絶えない笑顔で場を和ませてくれる。感謝の気持ちと謙虚さに溢れた紳士である。 ![]() 安定した素晴らしい技術 そんな彼の演奏はその内面をよく表すような、細部まで気配りの行き届いたものであった。憂いの表現が切なく心に響く。弱音も繊細で美しい。その一方でヒナステラの力強い表現。聴衆が彼の世界に引き込まれ一体になっている空気が、演奏会本来の喜びを感じさせ、実に清々しかった。 ![]() 翌日(11/18)に行なわれたマスタークラスの模様 プログラムは、アグアド:ファンダンゴOp.16、プホール:5つの前奏曲より(3曲目、あなたの流儀による悲しいタンゴ、2曲目、物寂しげな前奏曲、5曲目ミのカンドンベ)、アセンシオ:内なる思い、ブローウェル:高原の踊り、ヘインセ:2つの南米風小品、ヒナステラ:ソナタOp.47、そしてアンコールで友人がアレンジした曲(曲名は不明)、ピアソラ:天使の死。
またの来日が早くも望まれる魅力的な演奏家である。 |