Intervirew with Noriyasu
Takeuchi
by Sakie Nomoto
インタビュー/竹内永和、ニューアルバムを語る
2005/1/7、「幻想のパ・ド・ドゥ」リリース!
文・写真/野本紗紀恵
マルチな活動を展開するギタリスト竹内永和さんとピアニスト下森佳津美さんが結成したユニット、Duo
Sylphide(デュオ・シルフィード)。待望のファーストアルバム「幻想のパ・ド・ドゥ」が2005年1月7日にリリースされる。また同日、発売記念コンサートが東京オペラシティ・リサイタルホールで行われる。レコーディングを終えたばかりの竹内さんに、今回のアルバムとコンサートの聴きどころ、ピアノとギターデュオの魅力について伺った。
「デュオ・シルフィード」結成の経緯を教えて下さい。
ピアノの下森さんと僕はサロン・オーケストラ・ジャパンで一緒に仕事をしていて、もう8年来の知り合いなんです。アンサンブルでのコンサートが多かった中で、2002年に久しぶりに彼女とのデュオの仕事があったんですね。それを機にこのデュオで何か膨らまして行きたいと思い、まずはそれ以前に持っていたレパートリー、例えばディアベリやC=テデスコの作品から始めてみようということになりました。2003年の春には、りとるかりんという良いホールがあるということを知り、そこでリサイタルをしました。その時からですね、積極的にレパートリーを増やしていこうという話になったのは。
デュオの名前は有名なバレエ「ラ・シルフィード」からつけました。二人ともバレエも好きで、それにしようかと。シルフィードという言葉自体、フランス語でケルトやゲルマン神話の「空気の精」という意味があるので、イメージとしてぴったりかなということもありました。
今日は下森さんがいらっしゃらなくて残念なのですが、下森さんはどんな女性ですか。
プロフィールを見ていただければわかるんですが、フランスで長く勉強していまして、またジャック・ルヴィエという有名な先生に習ってもいるので、独奏ではドビュッシーやラヴェルなど印象派の音楽が得意ですよ。演奏には厳しさがありソリストとして素晴らしい方です。でも、あけっぴろげというか大らかな性格かな(笑)。一緒にいてリラックスできる雰囲気を作ってくれる人です。
今回のアルバムのテーマを教えて下さい。
今までのピアノとギターのアルバムというと、いろいろな曲が雑多に集まっているものとか、あるいは古典派だけに絞ってフォルテピアノとギターという形でカルッリなどを取り上げたものなどが多い。またデュオ結成のきっかけだったC=テデスコのファンタジアは必ず収録したいと思っていました。すると、C=テデスコを中心に、「幻想」とか「夢」を題材にした近現代の作品を集めたらおもしろいかな、というアイデアが浮かんできたのです。
今回のアルバムのために二橋潤一さん、飯田俊明さん、佐藤弘和さんに新曲を委嘱されていますね。
はじめはハウクやコンスタンなどのオリジナル作品も試してみたのですが、内容的にしっくりこなかったんです。そこで、日本の作曲家に「夢と幻想」にテーマを絞って新曲を書いていただこうということになりました。
まず二橋さんに関しては、「8分から15分くらいの組曲で、ピアニストはフランス音楽に通じているということをお話したところ、ちょうど二橋先生もフランスでメシアンに就いていらっしゃったから、「印象派風の音楽にしよう」という方向になりました。そして出来上がった作品を見たら、二橋先生が現在お住まいの釧路の湿原をテーマにした組曲だったので、とても嬉しかったですね。
佐藤さんは、ちょうどお子さんが生まれる頃だったので、「子どもの夢というテーマで曲を作りましょう」ということになりました。佐藤さんもフランスをテーマにした組曲を書いていて、今回もそういう組曲になるか、または趣向を変えたひとつのバラード風の曲になるか、そこまでは分からなかったのですが、完成品をみたら切れ目のない8分くらいの曲でした。ドリーム・チャイルドという、子どもの夢の情景を描写した作品になりました。
飯田さんは僕と一緒にタンゴの5重奏でピアニストとして活躍している方なんですが、本来は作曲家で、神戸の花博などイベントの曲を書いています。イベント系ではどのような曲を書くか分かっていたのですが、いわゆるクラシック作品ではどのような曲になるのか想像できませんでした。今回お願いしてみて、普段のポピュラー系の飯田さん作品とは違う、かなり現代的な曲が届いて驚きました。
3曲とも雰囲気は三者三様でとてもおもしろいと思いますよ。楽譜はCDリリースに合わせて、ホマドリームから出版されることになっています。広く演奏されるとうれいいですね。
CD発売日には記念コンサートを行ないますね。
はい、オペラシティであります。このコンサートが委嘱作品の正式初演ということになります。レコーディングの過程で発見したこと、例えばテンポ設定や、ギター、ピアノとも独奏楽器ということならではのソロの絡み具合、その辺にさらに磨きをかけた演奏がお聴かせできるんじゃないかと思っています。
それは楽しみですね。。本日は忙しいところありがとうございました。
皆さん「デュオ・シルフィード」のアルバムとコンサートをよろしく。
(2004.12.8)
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